(via Untitled | Flickr)
在日をやってると83 「実録・レイシストをしばき隊」を読んで
野間易通さんの「実録・レイシストをしばき隊」を読み終えた。
僕が初めてレイシズムに不安を覚えたのは2012年の12月にあった選挙の時。秋葉原での麻生の街宣に日の丸を持ったネトウヨが集結したのをTwitterでみて「これはもしかして放置するとヤバいんじゃないか」と感じたのを覚えている。
翌日、京都で反原発デモがあって、僕はそれにスタッフとして参加した。「チョンコ」だのなんだのヘイトスピーチ丸出しでネトウヨが妨害してきた。これは反原発デモではよくある光景で警察に対応を任せるのが当たり前になっていたんだけど、「またか」と思う反面、いつもと違うことも考える自分がいた。
「このデモに参加している在日の人はどう思っているんだろう」 「主催がこれを無視するという態度を参加している在日の人はどう思うだろう」
そんなことを考えながら、警察に排除されるネトウヨをみていたのを覚えている。この時は自分が在日であるということはほとんど考えていなかった。笑。
野間さんが「レイシストをしばき隊」を呼びかけたのはその2ヶ月後。呼びかけを見た僕の気持ちは、、、「僕もしばきたい!」笑。
でも、Twitterで繋がっていた周りの在日の人たちには呼びかけに不安を表明している人も多くて、僕はしばらくはそういう声にカウンターの人たちが何をしているのかとかの説明をしていたのを覚えている。自分にできるのはそれだと思ったし、しばき隊やプラカ隊に参加している人たちに僕の知り合いの日本人がたくさんいたので、誤解されているのが耐えられなかったから。
今になると、僕に差別された経験がなかったから良くも悪くも呑気だったんだなあとも思う。みんなこれまでの経験から「期待してもどうせ…」という気持ちが強かったんじゃないかな。僕にはそういうことを思わされるほどの経験がなかった。
ヘイトスピーチにはそういう効果があるんだなというのもカウンターするようになって自分の身体でわからされた。日常でヘイトを浴びていると、他人のちょっとした言葉に敏感になる。カウンターをするようになってから「これは差別的な意味でいってるんだろうか」「なんでそんな言い方ができるのだろう?」「もうちょっと気を使えない?」「こいつネトウヨかも」なんてことを思うことが増えていったから。
そんなことを考えながら読んだので、ここ数年のことを振り返ることができた。忘れかけていた気持ちと新たに獲得した気持ちとを整理できたというか。良い本でした。




